1月12日（水）僕はもう行きません。

夕飯時に近所のラーメン屋にいった。

ラーメン好きは知っている京都発祥のお店で、

東京でも複数店舗出している有名店。

醤油豚骨のコッテリしたスープと

生ハムを切り出すような機械で

薄切りにされたチャーシューは、

たくあんが添えられたライスによく合う。

コロナ前は行列当たり前で、

自分も何度か行ったことがあった。

お店は狭く、席もカウンターのみ10席程度、

豚臭さがお店に充満していて、

それが不思議と嫌な気もせず、

ガチのラーメン屋っぽさと前向きに捉えていた。

近所に引っ越したこともあり、

近いうち行きたいなと思っていたけど、

なんだかんだで2年以上経っていた。

お店の前を通るたびに、

行こう行こうという気持ちになっていた。

今日、妻が出張で一人だったのでちょうどいいかと行ってみた。

お店に入った瞬間、豚臭いあの匂いの歓迎を受けた。

店内ではバイトの若い女の子と、

30〜40代に見える男性店員がずっと話していた。

お店に入った時から調理中も食べている時もずっと話していた。

嫌いじゃなかった豚臭いが苦手に感じた。

味もこんなんだったっけ？と思うものだった。

これはもう来ないと思った。

行きたいお店がたくさんあるなかで、

お店の前を通るたびに行きたいなと思っていたお店を、

もう行かなくていいと頭の中から消せるだけで、

選択肢を一つ削れただけで、

あの味気ないラーメンを食べてよかったと思えた。

店員同士でずっと楽しそうに話していて、

話しているのは悪いことじゃないし、

楽しく働くことは全然いいことだと思うけど、

僕はもう行きません。