2022年日記

2022年1月から1年間、休日以外日記を書いてみようと思い立ちました。すでにしんどい。

1月14日(金)GREAT RACE

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NHKで放送されている『GREAT RACE(人生がかわるレースがある)』が好きだ。

 

『GREAT RACE』は、砂漠や山脈、ジャングルなどの過酷な大自然の中で、

何百キロの道のりを数日間をかけて走破する超過酷なトレイルレースである。

有名なレースだと、ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランを取り巻く

フランス、スイス、イタリアにまたがる山岳地帯を走るトレイルランニング

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)や、

山梨県静岡県をまたいで富士山の麓で開催される

UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)などがある。

プロアマ問わず、世界中からトレイルランナーが参加して凌ぎを削っている。

サッカー選手や野球選手のように一般的に有名な選手はいないのだけど、

数回見てどはまりし、今では録画して見るほどだ。

 

何がおもしろいって、人間が浮き彫りになるところかもしれない。

極限まで自身を追い込むウルトラトレイルは、

数日間ほぼ寝ないで走り続ける、極寒漆黒の中をヘッドライト1つで前へ進む、

一歩踏み外せば間違いなく死ぬ断崖絶壁を走るなどなど、

「こんなことできるんだ…」と普通に驚いてしまうのだが、

元々は私と変わらない会社員であったり学生だったりする。

そんな「元普通」の人たちが超人のように走っているのだ。

睡眠不足で途中で幻覚を見たり、足を踏み外して怪我をしたり、

脱水症状や熱中症になってふらふらになったりする中で、

自分の情けなさに号泣する人、苛立たしさに自分自身に怒る人、

相当しんどいはずなのにカメラマンを気遣う人、黙々と走り続ける人、

ずっと笑顔の人など、人それぞれ。

限界の中で自分と向き合い、剥き出し、前へと進み続ける。

トレイルランの世界はスーパースターのヨーロッパ人も、

貧困から抜け出すためにプロとして絶対に負けられないネパール人も、

SEとして普通に会社員をしている日本人も、50を超えた夫婦も、学生も、

それぞれの目標をもってゴールを目指す。

 

レース自体は気候に大きく影響されるので何かしら波乱が起きるのもワクワクする。

 

ゴールの瞬間、みんなほんとにいい顔するんだよな。

あの達成感は、日常生活ではきっと経験できないものなんだろうな。

機会があれば、いつか自分もやってみたいと思ったりもする。