2022年日記

2022年1月から1年間、休日以外日記を書いてみようと思い立ちました。すでにしんどい。

2月16日(水)速度恐怖症

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飛行機が怖いという人がいる。

「あんな鉄の塊が空を飛ぶ理由がわからない」とか

それっぽい理由をつけて飛行機が苦手だという。

 

一方で、新幹線が苦手な人というのは、

飛行機が苦手な人に比べて極端に少ない気がする。

 

この差は何なんだろう。

 

空を飛ぶことと、

地上を猛スピードで走ることに、

そんなに差があるのだろうか。

空を飛ぶことが、そこまで怖いということか。

鳥類と違って飛べない種族だからこそ、

空への畏怖がそうさせるのか。

 

でも、時速300キロで地上を走ることも、

飛行機で空を飛ぶのと同じように

よくよく考えれば怖いことだと思うんだけど。

 

もっと言えば、バイクも同様に、

2輪車で100キロで体むき出しで走っているのなんか、

防弾チョッキなしでテロリストと対峙するくらい、

無防備で怖い気がするんだけど。

 

高所恐怖症はよく聞くけど、

速度恐怖症はあまり聞かないのもそういうことなのか。

 

ああ、そうか。

「高いところから落ちると死ぬ」というのは

人間という生物が誕生した時からあるけど、

「時速300キロでの移動」はここ100年とかのものなので、

高さの恐怖はDNAに刻み込まれているけれど、

スピードの恐怖はまだまだ新参者の恐怖なので、

そこまで組み込まれていないということなのか。

 

だとすると、ちょっと納得がいく。

 

先端恐怖症も閉所恐怖症も水恐怖症も、

尖った岩に刺さって怪我する、

閉じ込めれて窮地に追い込まれる、

海に溺れる、などなど、

原始時代から死の危険があったわけで、

それらを回避するものとしてあったわけだ。

 

そう考えると、数百年度には、

スピードを出すことが危ないというのが、

人間のDNAに組み込まれて、

速度恐怖症も一般的になるのだろうか。

 

早く移動することよりも、

リモートワークを筆頭に

移動しないですべてができるようになる現代は、

未来の人間にとって理に適っているように感じた。