3月28日(月)花粉夏秋冬
窓から外を見ると、景色が少し白みがかっていた。
きっと花粉症になる前ならば、
「わあ。暖かくなってきて光の感じもかわってきたぁ。春だなぁ」
とファンシーな感想が頭を春で満たしていたのだろう。
が、花粉症になってからは、
「くっ。花粉凄そうだな…。今日も用がなければ籠城だ。早く花粉終わればか」
と、まったくもって春もクソもないリアリスティックな感想になってしまう。
花粉症の人にとって、春はきっと、忌々しい季節だ。
花粉が春を消してしまった。
春という心地よい私的な季節は、花粉の季節に塗り変わってしまうのだ。
日本の四季が、花粉夏秋冬になってしまうなんて。
花粉よ、私に春を返してほしい。